(桃園 3日 中央社)今年3月に正式開業した桃園メトロ(MRT)空港線の累積赤字は6月末までで17億台湾元(約63億3900万円)に上っている。一部メディアから、利用者が少なく、当初の計画から問題があったのではと指摘されたのを受け、桃園メトロは1日、赤字の主要な原因は2011年の設立から6年で6回にわたり開業が延期されたことによるものだと弁明した。利用者数は増加していると説明し、関連事業の収益も合わせれば、当初の目標である開業6年での損益分岐点への到達は可能だとしている。
桃園メトロは、損失について、既に交通部(交通省)高速鉄路工程局に対し補助を申請しており、自己資金の赤字は縮小すると説明。平均利用者数は現在、1日当たり5万4000人で、当初の予測を上回っており、休日には6~7万人に達するという。
さらに、単一路線での輸送量には限りがあるとし、中レキでのさらなる延伸や新路線の敷設などにより交通網の整備が進めば、輸送量はさらに拡大し、収益の増加が見込めるとしている。(レキ=土へんに歴、木を禾に)
空港線は台北市内から台湾桃園国際空港を経由して桃園市中レキ区までをつなぐ路線。現在は環北駅(中レキ区)まで開業されているが、台湾鉄路が通る中レキ駅まで延伸される予定。