(基隆 18日 中央社)国立海洋科技博物館(基隆市)に隣接し、保護地区に指定されている海域のダイビングスポットで、ダイバーがミミズ状の軟体動物を発見した。成功大学(台南市)水科技研究センター・邱郁文博士の鑑定を経て、これまで台湾で生息が確認されたことがなかった「カセミミズ」であることが判明した。
カセミミズは軟体動物門無板綱サンゴノホソヒモ科で、体長は約15~20センチ。発見された個体は褐色で、黄色の斑紋があった。一部のダイバーによると、数年前から同海域に姿を見せていたという。現在は7匹以上が確認されている。
国立海洋科技博物館の説明によると、同海域は昨年5月に保護地区に指定されて以来、生態系が豊富になりつつあるという。カセミミズが見つかった地点は水深16~23メートル。生息の条件を満たしている上に、海流が強く、主食とするソフトコーラルの生息地でもある。