西口広場のイメージ図
大津市はこのほど、JR湖西線堅田駅に整備する西口広場のイメージ図を公開した。ロータリーの周囲に設ける屋根に地元の名所・浮御堂にも使われる構造を採用した。12月に工事を始め、来年度中の供用開始を目指す。
西口広場の面積は4千平方メートル。路線バスやタクシーが乗り入れるロータリーを整備し、住民の憩いの場となるようベンチを複数設置する。事業費は約2億3千万円を見込む。
市は成安造形大(同市)にデザイン案の作成を委託し、さらに地元住民の意見を聞いてイメージ図を決めた。特徴となる白色の屋根は、琵琶湖の水面や比良山系の山並みをイメージし、うねるような形状に。浮御堂でも使われる「二段垂木(たるき)」という構造で、屋根板を支える木材が上下に飛び出る外観になっている。
堅田駅周辺は宅地開発が進み人口が増えており、市は2023年度の西口広場の利用客数を1日6900人と予想する。市の堅田駅西口土地区画整理事務所は「堅田駅は市北部の地域拠点で、交通の利便性を高めていきたい」としている。