(桃園 28日 中央社)25日に打ち上げられた台湾初の純国産高解像度地球観測衛星「福衛5号」(フォルモサット5号)の科学技術チームが28日、帰国した。打ち上げ計画総指揮者、張和本氏は福衛5号が宇宙空間の軌道に到達し、当初の目標が達成できたと喜びを示した。また、米国防総省により福衛5号が確認され、識別符号も与えられたと明らかにした。
科技部(科学技術省)の蘇芳慶・政務次長は、福衛5号の打ち上げ成功は将来を見据えた科学研究の重要性を示していると言及。台湾の宇宙技術研究の新たなステップとなっただけでなく、防災や環境監視など国民生活に役立てられ、経済効果をもたらす台湾の宇宙産業の可能性をも切り開いたと述べた。
福衛5号は地表を観測する光学衛星で、観測データは今後、防災や環境監視、国土の安全保障、宇宙研究などに役立てられる。研究開発したのは台湾の宇宙開発政策を担当する「国家宇宙センター」(国家太空中心、NSPO)で、来年には福衛3号の後継機、福衛7号の打ち上げが予定されている。