(台北 28日 中央社)日本と台湾の友好関係増進に貢献したとして外務大臣表彰を受賞した「台湾歌壇」と「日本奨学金留学生聯誼会」 の2団体の代表者が24日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所代表公邸(台北市)で行われた表彰式に出席し、沼田幹男代表(大使に相当)から表彰状を受け取った。台湾歌壇の曽昭烈副代表は「とても光栄。今後、若者にバトンタッチしてきたい」と喜びを語った。
台湾歌壇は日本短歌の同好会で、日本統治時代に日本語を学んだ「日本語世代」の会員を中心に、現在約120人の会員を擁する。日本語で短歌を詠む定例の歌会を毎月1回開いており、近年は台湾と日本双方の若者の参加も徐々に増えているという。曽氏は、「創立当初から今日まで変わらないことは、日本の貴重な文化をこの台湾で守りたいという熱い思いです」と日本語で述べた。
日本奨学金留学生聯誼会は日本の奨学金を得て日本に留学した人の同窓会で、台湾の元司法院長である頼浩敏名誉理事長によって、1989年に設立された。日本留学のOB・OGは2000人を超え、頼氏や許水徳・元考試院院長をはじめとした会員が日台交流の架け橋として活躍している。
外務省は6月29日に外務大臣表彰の受賞者を発表。今年度は個人187人、45団体が受賞した。