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画業たどる 京都で加山又造展

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市下京区・京都高島屋グランドホール



 「生誕90年 加山又造展」(京都新聞など主催)が4日、京都市下京区の京都高島屋グランドホールで開幕した。来場者は、動物の生命の輝きを主題にした作品を通して、伝統を革新した戦後日本画の旗手の足取りをたどっている。

 1927年、西陣に生まれた加山さんは市立美術工芸学校(現・市立銅駝美術工芸高)を卒業、東京で学んだ。ピカソらの西洋美術と、琳派など日本の様式美を吸収しながら、新たな日本画の創造に挑んだ。2003年に文化勲章を受章、翌年亡くなった。初期から晩年までの絵画など計73点を展示する。

 群青の水流を背景に、直線的な描線によるフラミンゴの群像は、楽譜のような音楽的な形態が印象的。猫とカマキリが向き合う作品は、大小のいきものの対比の中に命を慈しむ視線が息づく。闇に浮かぶ夜桜を金泥と墨、胡粉で表現した屏風(びょうぶ)、絵画世界を着物や陶器に展開した工芸など幅広い画業を紹介している。16日まで。有料。
 

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