(台南 8日 中央社)南部・台南市で大量高速輸送システム(MRT)の建設計画が進められている。同市政府交通局の林炎成局長は6日、中央社の取材に対し、MRT建設について2019年の着工を目指したいと明かした。同市の李孟諺・代理市長は同日、市議会で質疑に応じ、2024年にMRT一部路線の建設と現在進行中の鉄道地下化工事を完了させる方針を示している。
林局長によれば、同局は昨年8月、同市の交通システム整備計画を提出。計画には市内を環状に結ぶブルーライン(約27.3キロ)と、東西に延びるグリーンライン(約11.9キロ)の2つの路線が含まれており、現在、建設の実行可能性を検討中だという。両線はいずれもモノレールで、既存の道路上に高架を建設する。総工費は600億台湾元(約2260億円)を超えるとみられている。
同市は今年3月、台南駅周辺の鉄道地下化工事を開始。踏切や地下道、陸橋などが撤去され、渋滞緩和や交通安全の向上が期待されるという。