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京都の小学校跡地、保育所・福祉施設に活用方針

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再活用される元教業小(京都市中京区)



京都市は、1992年に閉校した元教業小(中京区)の旧校舎やグラウンドを「子どもから高齢者までが集う施設」として再活用する方針を決めた。保育所や高齢者の福祉施設としての活用を見込み、民間事業者から提案を募る。民間の事業提案による学校跡地の活用は6例目。

 教業小は1869(明治2)年の開校で、市民らが建てた番組小の一つ。1992年に乾小と統合して洛中小になり、閉校した。

 敷地面積は約5400平方メートル。御池通に面し、交通の利便性が高い。観光名所の神泉苑や二条陣屋が近くにあり、ホテルとしての活用を望む事業者も現れていたが、市は地元の教業自治連合会の意向を踏まえ、子どもや高齢者向けの施設に使うことにした。

 中京区は保育ニーズが高いことから保育所などが考えられ、高齢者向けではデイサービスセンターや病院が想定される。再活用後も引き続き運動会や卓球場、避難所などに使えるようにする。

 市は土地に10~60年の定期借地権を設定する。南校舎(延べ約1380平方メートル)と北校舎(同約1050平方メートル)は耐震改修か建て替えを検討する。地元住民や専門家でつくる委員会による審査などを経て、契約先を選定する。正規雇用の創出や伝統産業振興も契約の条件とする。

 市は2012年に、少子化に伴う統廃合で生じた学校跡地を民間事業者が活用できるようにした。元弥栄中(東山区)で漢字ミュージアムが開館、元貞教小(同)で京都美術工芸大の新キャンパスが開設されたほか、元清水小(同)ではホテルの開業が決まっている。


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