(台北 1日 中央社)台北市の総統府前で1日朝、新年の国旗掲揚式が行なわれ、蔡英文総統や陳建仁副総統らが出席した。蔡総統は、ユニバーシアード台北大会の金メダリストや昨年国際サッカー連盟(FIFA)のランキングで過去最高位を更新するなど快進撃を見せたサッカー男子代表らのリードの下で国歌を斉唱。
昨年元日の式典と同様、野党・国民党の政治色を反映する「三民主義、吾党所宗」(三民主義はわが党の指針)の部分も避けることなく口を動かした。
蔡総統は国旗が総統府の最上部に掲げられるのを見届けた後にステージに立ち、詰めかけた人々の声援に手を振って応えた。式典参加後に更新したフェイスブックには、「親愛なる国民の皆様、あけましておめでとうございます」と新年のあいさつをつづるとともに、「#2018みんなで幸せに」とハッシュタグを付け、国民の幸福を願った。
会場では高校3校のマーチングバンドによる演奏や、ローラースケートのパフォーマンス、新世代バンドの演奏なども行われた。また、社会福祉団体への寄付証明を台湾製品や朝食と交換できるチャリティー朝市も初開催された。
先住民の団体や独立派による抗議もあり、一部の抗議参加者は警察から会場外に追い出された。