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京都女子大学で「馬町空襲被害地図」展示 学生らが撮影地点を推定

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1945年1月馬町空襲写真(村中秀光撮影渋谷通の上馬町付近)
撮影:村中秀光/所蔵:村中修/提供:京都女子大学



京都女子大学図書館(京都市東山区)で1月9日、同校文学部史学科の坂口ゼミが制作した「伝えたい記憶-写真に見る京都・馬町空襲被害地図-」の展示が始まった。

1945(昭和20)年1月16日の米軍による空襲の被害を伝える14点の写真と、撮影された場所や被害状況、考察を地図にまとめた同展示。写真はこれまでの史料に加え、写真店を営んでいた故村中秀光さんの「空襲」と書かれたネガのフィルムケースから見つかった新資料も含まれる。写真は同校日本史科の坂口満宏教授が村中さんの孫の村中修さんからデータの提供を受けた。

 坂口ゼミでは昨年9月から写真に写るポストや看板、稜線(りょうせん)、影の位置などを手掛かりに撮影場所を推定。実際に足を運び、似た地形を探したこともあるという。そうした情報を100字程度で説明文を添えて整理した。

 馬町空襲を伝える史料として知られる故長谷川哲也さんの写真と別地点から京都女子専門学校の寮や京都幼稚園などの同じ建物が撮影されたことも確認された。

 ゼミを担当する坂口満宏教授は「『馬町空襲を語り継ぐ会』の関係者が高齢化で継続が難しくなっていることもあり、当時を知る年配の方には事実の指摘をしていただきたい。空襲を知らない人にはまずは空襲があったことを知ってもらいたい」と話す。

 ゼミ生は、16日に行われる馬町空襲の慰霊式典で地図の解説を行う予定。

 開館時間は、月曜~金曜=9時~20時、土曜=9時~18時(期間中日曜休館)。今月27日まで。
(烏丸経済新聞)


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