台北市中正区に日本統治時代から残る宿舎群で4日正午頃、火災が発生し、同市の古跡に指定されている建物1戸が焼けた。消防局が原因を調べているが、市の文化局は人為的なものだった場合には文化資産保存法に基づき、訴訟を提起するとしている。
宿舎群は全部で5棟9戸。1910年~1930年代に建造され、日本人用の公務員宿舎として使用されていた。台北市が2006年に2棟を古跡、3棟を歴史的建造物に指定している。
この宿舎群では、所有者の台湾銀行が今月1日から建物の保存工事を行っていた。文化局によると火災は建物の内部から発生していたという。