(台北 1日 中央社)2016年に海外で働いていた台湾人は推計で、約72万8000人に上ることが分かった。行政院(内閣)主計総処が先月31日に発表した。前年比4000人増。渡航地域別で最多を占めたのは中国大陸(香港・マカオを含む)で、約40万7000人(55.9%)。中国大陸で働く台湾人は前年より1万3000人減り、3年連続の減少となった。
東南アジア約11万1000人、米国約9万9000人が続き、3地域で全体の約85%を占めた。中国大陸(前年比3.1%減)と東南アジア(同0.9%減)は前年より減少したのに対し、米国は同7.5%(7000人)増となった。
渡航地域別の割合でも中国大陸は5年連続で低下している。政府関係者は、中国大陸への投資の減少が関係している可能性があるとみている。
同処は毎年、戸籍データや出入国記録、労働保険・健康保険への加入状況などを基に海外で働く台湾人の人数の推定値を公表している。