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京大入試ミス、金銭補償も 17人の追加合格者に

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謝罪する京都大の北野理事(中央)ら



昨年2月に京都大が実施した一般入試の物理科目で出題ミスがあったとして、京大は1日、工学部など3学部で計17人を追加合格とした、と発表した。設問の一つに条件の不備があったという。対象者と連絡を取っており、今後、慰謝料を含めた補償に取り組むという。

 山極寿一総長は「本学を受験した皆様にご迷惑をかけたことをおわびする。再発防止に取り組む」とコメントを出した。今月から山極総長は給与1割を3カ月分、理事7人は同1割を1カ月分、自主返納する。

 追加合格は工学部10人、理学部4人、農学部3人。物理科目は、3学部と医学部、薬学部など計7学部で4429人が受験した。選択肢二つから正解を選ぶ配点3点の問題でミスが発覚、全員を正解として合否判定をやり直した。判定をやり直した結果、不合格となる京大生もいるが、取り消しはしないという。

 このほか、工学部と農学部の11人が志望ではない学科に入学しており、希望によって学科の変更に応じるという。

 京大によると、1月15日に外部から「問題が不明瞭なため解答ができないのではないか」と指摘を受けた。16日から検討を始め、26日に出題ミスと結論づけた。音波に関する問題で、音を聞く運転手の位置を示していないなど条件設定が不足していた。そのため2択のどちらが正解かを導き出せないという。

 入試問題の作成については、出題委員14人による11回の事前チェックをした上、試験当日には、作成に関わらなかった教員が解答を試み、不備がないか点検してきた。

 京都市左京区の京大吉田キャンパスで会見した北野正雄理事・副学長は「どうすればミスを防げたのか。われわれも悩んでいる」とし「入試関係の学内の委員会で検討を重ね、対応していきたい」と語るにとどめた。


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