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台湾の海軍、金門に退役艦船を寄贈 「8・23砲戦」ゆかりの地で展示

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海軍司令部の陳子鳳副司令(左)と歓談する陳福海金門県長 

(金門 17日 中央社)中華民国海軍は今夏、中国大陸からの砲撃を機に起きた「8・23砲戦」(金門砲戦)の舞台となった離島・金門県に、退役を控えた戦車揚陸艦(LST)を1隻寄贈する。視察のために同県を訪れた海軍司令部の陳子鳳副司令と陳福海県長が共同で、15日に発表した。

LSTは8月13日正午に金門島に“乗り上げる”最後の任務を遂行し、砲戦開戦から60周年となる同23日に、島内での退役式典に臨む予定。退役後は当時の激戦地で建設が進むメモリアル施設「料羅湾823軍事園区」で保存、展示される。

国民党政権が台湾に移転した1949年以降、国共内戦の最前線となった金門。1958年8月23日に始まった金門砲戦では1カ月半に及ぶ猛烈な砲撃を受け、1978年末まで、危険と隣り合わせの日々が続いた。

金門は1956~1992年まで、戦地の軍務、政務を一元化する「戦地政務実験」の時代。民間航空機、船舶の運航はなく、住民は台湾本島との往来を海軍のLSTに頼っていた。当時を知る世代にとって、LSTは忘れ難い存在だという。

寄贈される艦番号についてはまだ未定。陳県長は、金門の住民ならどれも懐かしいと述べ、LSTが今後、金門観光の目玉となることに期待を寄せた。


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