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台南で鄭成功常設展が開幕 修復後初公開の文物も

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修復された鄭成功の肖像画(日本人画家の那須豊慶による模写) 

(台南 29日 中央社)台南市政府は29日、鄭成功を祭る市内の宗教施設「延平郡王祠」で鄭氏の台湾上陸357周年を記念する式典を行った。同市の李孟諺市長は、鄭氏を祭る意義として、清朝に滅ぼされた明朝の復興を図ろうとした愛国精神と、明朝復興の本拠地として台湾の開発に尽力したことの2点を挙げた。

式典終了後、施設内に設けられている鄭成功文物館の常設展が開幕。数ある展示品のうち、鄭成功の肖像画や鄭氏の肉筆とされる草書の2点は、2年の修復を経て初公開される貴重な所蔵品だという。

同市政府文化局の葉澤山局長によれば、鄭成功の肖像画は日本人画家の那須豊慶による模写。この肖像画は、同市が古跡活性化の一環として打ち出したアイディア商品「成功ポテトチップス」のパッケージに使用されている。鄭氏の「成功」という名前にあやかったのが好評を博し、人気商品となっているという。

鄭氏は長崎県平戸市の出身。式典には黒田成彦平戸市長のほか、中国大陸のアモイや、マレーシアなどからも関係者が参列した。


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