鴨川をどり前夜祭のフィナーレで舞う芸舞妓たち
(30日、中京区・先斗町歌舞練場)
初夏の京都を彩る先斗町の「鴨川をどり」(1日~24日)の前夜祭が30日、京都市中京区の先斗町歌舞練場で開かれた。西洋古典を原作にした創作喜劇や、芸舞妓によるあでやかな舞踊に、招待客が見入った。
第1部の「空想(そらおも)い」は、シェークスピアの「真夏の夜の夢」を大胆に脚色した空想劇。森の妖精や人間が引き起こす恋の騒動が、軽やかに演じられた。
続く「花姿彩京七小町(はなのいろどりきょうななこまち)」では、京都の歴史に名をとどめた女性たちを舞で表現した。天下一の白拍子と評された静御前、歌舞伎の祖とされる出雲の阿国、江戸時代に名妓とうたわれた吉野太夫らにまつわる逸話を、それぞれの衣装と踊りで描いた。
今回が181回目で、初めてイヤホンガイド(有料)が導入される。あらすじや衣装の解説を聞きつつ、舞台を楽しむ招待客もいた。
午後0時半、2時20分、4時10分からの1日3回公演。2300~4800円。問い合わせは先斗町歌舞会TEL075(221)2025。