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地下鉄バス一日券、値下げ効果で好調 京都、売り上げ3倍超

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京都市交通局が臨時に売り始めた2枚セットの地下鉄・バス一日券 


京都市営地下鉄と市内の主なバスが乗り放題となる一日乗車券が、3月17日の値下げから約1カ月間で約6万7千枚売れ、2016年度の年間販売枚数の4割に達したことが2日分かった。1日平均は前年同時期に比べ約3.4倍となった。逆にバスだけが対象の一日券は値上げすることで、混雑する市バスの利用客を地下鉄に誘導する狙いだが、滑り出しは順調なようだ。

 市交通局は、地下鉄・バス一日券を1200円から900円に値下げし、バス一日券を500円から600円に値上げした。

 今月初め、下京区の京都駅にある市交通局の案内所では、地下鉄・バス一日券を次々と買い求める観光客らの姿が見られた。初めて購入したという福井市の男性(61)は「1200円なら購入を迷っていたが、900円なので買った。地下鉄は移動時間が読めるからいい」と話した。

 市交通局の速報推計によると、地下鉄・バス一日券の販売枚数は3月17日~4月20日に6万7335枚だった。一方、値上げしたバス一日券の同期間の販売枚数は67万9300枚で、1日平均の1万9409枚は前年3~4月実績比で4%減となった。

 市交通局は、地下鉄・バス一日券の販売が増えた理由について「値下げに加え、バスの乗車範囲が広がったため」と分析する。値下げ前の乗車対象は市バスと京都バスだけだったが、値下げ後は京阪バスも加えたため、市バスが運行していない山科・醍醐地域へのアクセスも可能になった。

 地下鉄・バス一日券の販売が予想を大きく上回っているため、市交通局は在庫切れ対策に乗り出した。紙製のバス一日券と地下鉄一日券の2枚を1セットで袋詰めしたタイプも臨時で販売し、通常の磁気券1枚と同様に使えるようにした。

 売れ行きが好調とはいえ、地下鉄・バス一日券の販売枚数はバス一日券の約10分の1にとどまる。市交通局営業推進室は「地下鉄・バス一日券をさらにPRし、比較的混雑が少ない地下鉄も上手に使った観光方法を広めたい」としている。


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