漫画家の小川悦司さん
(台北 18日 中央社)料理漫画「中華一番!」の作者として知られる漫画家の小川悦司さんが16日、台北市内で開催中の「漫画博覧会」でサイン会を行い、台湾のファンと交流した。訪台は新作「中華一番!極」のPRのため。小川さんは報道陣の取材に対し、新作で主人公のマオが訪れる修行先について、台湾を候補に入れる考えを明かした。
「中華一番!」は台湾でも出版され、アニメも放送されるなど高い人気を誇る。日本で昨年11月に漫画アプリで連載がスタートした新作「極」は、台湾でも同12月末から連載されている。
小川さんは台湾の記者を前に、中国語で自己紹介。前日にショーロンポー(小籠包)の有名店に足を運び、そこで食べたタケノコの和え物が果物のような食感だったことに驚いたエピソードを語った。
料理人のマオら一行が中華料理の修行のため、中国各地を旅する姿を描く同作。中国から飛び出し、世界各地を訪問させる予定はないのか質問されると、小川さんは、フランスでの旅を考えていると明かし、「台湾も候補に入れたい」と語った。
台湾では近年、同作に登場したセリフ「で、そのタレは?」がインターネット上で流行語となり、「タレ」の部分をアレンジして「で、その○○は?」というフレーズが使用されるようになった。小川さんは、2~3年前に台湾に来た際にこの話を聞き、台湾の人々がこのセリフに興味を持っていることを知ったと話した。