土佐尚子教授のデジタルアート作品
デジタル映像作家の土佐尚子・京都大教授が建仁寺(京都市東山区)に奉納した作品の展示会が17日から同寺で始まるのを前に16日、関係者向けの内覧会があった。最先端の技術で禅の世界を表現する。
公開される作品は、建仁寺の老木を題材に、デジタル処理を施した写真「静寂」や、上空から撮影した雲の写真約千枚を合成した掛け軸、ゲル状の液体の中でドライアイスの気泡と顔料が生み出す動きを高速度カメラで撮った映像など。
これまで琳派を表現した作品などを手掛けてきた土佐教授は「伝統と革新の融合が創作のテーマで、今回の作品はその結晶。ゆっくりと見てほしい」と話している。
10月15日まで(午前10時~午後4時半)。拝観料が必要。