台湾新竹市の光復高校で行われた開校記念祭の様子
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謝罪する校長と教頭
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台湾の高校で先週末、生徒らがナチス・ドイツ(Nazi)をテーマにしたパレードを行い、イスラエルの激しい怒りと反感を買った問題で、この学校の校長が辞任した。
問題となったのは、台湾北部・新竹市にある光復高校。インターネット上に流出している画像や映像によると、開校62周年の記念祭で生徒らは、ナチスの制服に模した服を着て、かぎ十字の入った旗や横断幕を掲げて行進し、笑ったり踊ったりしている。地元メディアの報道によると教師1人もその行進に混じり、紙で作られた戦車の中に立ってナチス式の敬礼をしていたという。
また台湾紙、蘋果日報のウェブサイトに投稿されている映像では、生徒たちの行進に合わせて司会者が「ヒトラーの登場です、生徒は彼に向かって敬礼。さもなくば戦車につぶされるか、ガス室へ連行される」と述べている場面が捉えられていた。
同校の程暁銘校長は批判の高まりを受け、パレードを許可したことを謝罪し、辞意を表明した。程校長は「(ナチスの)犠牲者と世間に対し謝罪する。我々は過ちを犯した。私が辞任して責任をとる」と語り、また他の学校幹部も処罰することを約束した。
台北に置かれているイスラエル経済文化弁事所は声明を発表し、この出来事を「悪趣味で」「言語道断」だと非難。フェイスブックでは「ホロコースト ユダヤ人大量虐殺)から70年が経過しているにもかかわらず、台湾の高校がこのような常軌を逸した行動を支持していることは、嘆かわしく衝撃的だ」と糾弾した。
東アジアには以前から、ヒトラーやナチスに引き付けられたポップカルチャーや広告の例がある。台湾では1990年代に短期間、「ナチス・バー」という酒場が営業していたことがある。また2011年には台湾国内のセブンイレブンが、ヒトラーによく似た形のキーホルダーとマグネットを販売したとして非難を浴びた。(c)AFP