京都市上京区の北野天満宮で２５日、今年最初の縁日「初天神」があった。所々で梅の花がほころび始めた境内は、「学問の神様」に合格祈願をする参拝者や、約千軒の露店を目当てに訪れた人たちでにぎわった。
天満宮の祭神、菅原道真の誕生日と命日にちなみ、毎月２５日は縁日が開かれる。初天神は、１２月の「終（しま）い天神」と並んで特ににぎわい、毎年１５万人の人出があるという。
強い寒気の影響で冷え込む中、防寒着を着込んだ参拝者たちは息を白くして参道を進んだ。飲食物に加えて、骨董（こっとう）品や陶器、盆栽を売る露店がずらりと並び、足を止めてじっくりと品定めする人の姿が見られた。東京都調布市の山本里枝さん（６６）は「アンティークは見るだけでも楽しい。天神さんの雰囲気は、昔っぽい感じでいいですね」と話していた。
境内には、５０種、約１５００本の梅が植えられた梅苑があり、２８日から公開する。有料。