京都市右京区龍安寺の転法輪寺は2月1日から、修復が終わった所蔵の涅槃図(ねはんず)を初めて一般公開する。
涅槃図(縦5・4メートル、幅3・9メートル)は1764年の作。同寺で代々保存してきたが、カビが生えるなど損傷が目立つようになったため、1年半かけて修復した。
涅槃図には、弟子たちが釈迦(しゃか)の死を嘆き悲しむ様子や、サイや獅子などの動物が色鮮やかに描かれている。一般の人にも見てもらおうと、釈迦が入滅した旧暦の2月15日に合わせて、2月からの一般公開を決めた。
兼岩和広住職(46)は「間近で涅槃図を見る機会はなかなか無いと思う。迫力ある様を見てほしい」と話す。
26日まで。各日午前10時~午後4時。12日は休み。特別拝観料が必要。問い合わせは同寺TEL075(464)2668。