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清水寺ふき替え「素屋根」が守る 半世紀ぶり修理、本格化へ

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「平成の大修理」が進む京都市東山区の清水寺で、本堂(国宝)の檜皮(ひわだ)ぶき屋根のふき替え工事が今月から本格化する。全面ふき替えは半世紀ぶり。修復中の建物を保護する「素屋根」の組み立てが6日から始まる。

 京都府教育委員会は2008年度から、本堂や重要文化財の奥院など計9棟の修復事業(総工費40億円)を進めている。

 江戸時代の1633年に再建された本堂のふき替えは1964~67年に実施して以来。屋根の面積が約2050平方メートルと広大なため、檜皮の確保を2009年度から行ってきた。工事は20年3月までを見込む。

 素屋根は幅約48メートル、奥行き約42メートルで、今年6月までの完成を目指す。本堂の屋根部分のみを鉄板屋根とシートで覆い、工事期間中も「清水の舞台」からの眺望を確保する。

 前回のふき替えにも携わった森孝忍法務・執務部長(72)は「次回は何十年先になるか分からない。100年先を見据えた伝統建築の修理の知恵や技術を紹介する機会にしたい」と話す。修理を担う府教委文化財保護課と協議し、毎年の文化財保護強調週間(11月1~7日)などでの現場公開を検討していくという。


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