アニメの登場人物にふんした女性からパンフレットを受け取る観光客
多くの外国人観光客が訪れる伏見稲荷大社（京都市伏見区）の周辺で３日、観光客にマナー向上を呼び掛ける街頭イベントがあった。地元商店主や学生らが日本文化を紹介しながら、交通ルールや参拝時の注意点を記したパンフレットを手渡した。
外国人観光客の増加を受け、商店主でつくる深草稲荷保勝会と伏見区役所深草支所が昨年に続いて実施。地元の龍谷大生が通訳を務め、同大社が舞台のアニメ「いなり、こんこん、恋いろは。」のキャラクターに扮（ふん）したコスプレの女性らも参加した。
伏見稲荷大社に向かう観光客らに、「道に広がらずに歩いて」などと英語で声を掛け、参拝の手順や写真を撮る際の注意事項を書いたパンフレットとポケットティッシュを配った。会場には、玄米茶の試飲や折り紙体験、アニメキャラクターとの撮影コーナーも設け、多くの観光客が足を止めていた。
深草稲荷保勝会の南了仁さんは、「新旧の日本文化を楽しみながらマナーを知ってもらい、安全に京都観光を楽しんでもらいたい」と話していた。