(台北 5日 中央社)交通部(交通省)民用航空局が、台北松山空港の一部拡張を決めた。滑走路周辺の安全性向上のためで、敷地が約2ヘクタール広がる。ただ、離着陸する航空機を間近に見られるとして航空ファンから人気が高い路地も敷地内になる見通しで、すでに一部から落胆の声が上がっている。
民航局によると、同空港の滑走路は、末端部分の安全区域が国際民間航空機関(ICAO)の定める安全基準を満たしていないという。台湾(中華民国)は加盟国ではないが、航空の安全に関してはICAOの基準に合わせているとしている。
拡張部分の土地は今年中にも取得が完了する見通し。来年には構造物が撤去され、外壁が設置される予定で、航空機観賞の穴場だった路地への進入もできなくなる。